お知らせ
2020.06.11
びわ湖の夏を感じて
滋賀県東近江市では、夏を感じるお天気が続いております。
弊社では続々と夏の味わいのお酒が出荷開始しております。

そのなかの一つ、柔らかで美しい色合いが特徴的な「喜楽長 びわ湖の夏 純米酒」の意匠は、滋賀県出身の木版画摺師 森 愛鐘さんによるものです。
 「木版印刷」は凸版に分類され、木の板を版に用いる世界的にも古くから続く印刷方法です。着色される部分を残して周囲を彫った版木に絵具を乗せ、絵具の粒子を紙の繊維間に押しこむように摺(す)って印刷します。
 木の板を原版に用いるため、銅版や石版に比べ扱いやすく、大胆で自由度の高い構図を再現することができ、浮世絵に代表されるような肉筆に迫る表現が最大の魅力です。
 世界でも日本の木版画が評価されているのは、人間の手でしか作り出せない線と、かすれや色の層がなす立体感ある高度で精緻な表現力、日本で独自の発展を遂げた和紙の質感など、全てが掛け合わされて生み出される奥深い魅力が理由としてあげられます。

鮮やかながら柔らかな色使い、人の手が感じられる美しい濃淡、まさに弊社の「びわ湖の夏」の味わいを意匠で表現して頂きました。
夏の穏やかなびわ湖を思い浮かべながら、お楽しみください。
●喜楽長 びわ湖の夏 純米酒
https://kirakucho.com/product/22

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森 愛鐘(もり あかね)
竹中木版 竹笹堂 木版画摺師・作家
滋賀県出身。竹笹堂との出材で木版印刷の世界に弟子入りを志願、5代目竹中健司に師事する。若手職人として技術を磨くとともに色彩豊かな作品を発表している。代表作品に、びわ湖の風景をやわらかな陰影で表現した水彩木版画シリーズがある。
http://www.takezasa.co.jp